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2017年2月

大ブルックナー展。

そういえば、最近オーケストラの響きから離れていた。
そんな時、兵庫県立芸術文化センターから届いたパンフレットに目が留まる。

井上道義さんの「大ブルックナー展」。
第5回は第5番、第6回(最終回)は第9番。
どちらも私がこよなく愛する名曲。
幸いどちらも土日開催なので、迷うことはない。
いざ行かん、芸術文化センターへ!

途中下車して昼食を頂いた後、西宮北口駅に降り立つ。
クラシックグッズを販売する「レオノーレ」が4月からフェスティバルホールへ移転する告知を見て寂しい気持ちになりながらも、長い連絡通路を通り抜けて芸術文化センターで開場を待つ。
開場したら、もちろんホワイエに直行。
数人前の客がビールを片手にテーブルへ向かうのを見て、私も喉を潤しほろ酔いになるためビールを注文。
アサヒビール西宮工場が近隣にあった縁が続いているのか、出てきたのはスーパードライプレミアム。
エクストラコールドであればなお良いのだが、贅沢は言うまい。

1曲目は、井上道義さんが自ら作曲した「鏡の眼」を披露する。
ショスタコーヴィチが得意な井上さんらしい、陰陽の差を感じさせながら程よい余韻を残してくれる表現。
もっと我が国の指揮者も自作を披露してオーケストラ音楽の新たな可能性を示すことが出来るはずだ。
私にプロのオーケストラを指揮する事が許されるのであれば、自作ではないが小室哲哉さんの「天と地と」か「マドモアゼル・モーツァルト」を指揮して、我が国のオーケストラ音楽の一面を披露したいところだ。

2曲目のメインディッシュに入る前に、再びホワイエに向かう。
ビールグラスを傾けながらホワイエを運営するレストランのLINE IDを友達登録するとフィナンシェが無料で頂けるとあり、珈琲を注文してフィナンシェを頂けますかと尋ねたら、それはレストランの喫茶営業のみのサービスだと言われ、激しく落胆。
この場所で受けられないサービスをテーブルにPOP掲示するのは、いかがなものかと姿勢を問い質したい。

井上さんのブル5は、縦筋が揃い、ややゆったりとしたテンポで進め雄大さを示そうとしている。
珍しく金管・木管も外さず気持ち良くブルックナーの世界に浸っていたが、残念ながら時折やはり管楽がここぞという決めの一発に限って外してしまう。
時折踊るようなタクトを見せつつ、全身全霊でオケを奮い立たせる指揮は、フィナーレで見事にファンファーレを解き放ち、ファンファーレが終わるや否や放たれるブラボー砲も気持ち良くホールに響き渡る。

なお、井上さん自身の当日の想いがブログで公開されているので、ご参考までに。
http://www.michiyoshi-inoue.com/2017/01/_vol5.html#blog


(公演情報)

開催日 2017年1月21日(土)
開演 15:00 (開場 14:15)
会場 芸術文化センター KOBELCO大ホール

これぞ交響曲のカタルシス!
井上道義指揮と大阪フィルハーモニー交響楽団による、ブルックナー・シリーズ第5回。
今回は、ブルックナー・ファンの間で“最もブルックナーらしい交響曲”として人気の高い第5番です。
アルプスの山塊を思わせる壮大なスケール感。息を呑むほど精緻に積み上げられた響きの美しさ。そして辿りついた終楽章、鳴り響く壮麗かつ雄大なコラールは、まさに天界の響き!
交響曲が好きなら、いつか制したいブルックナー第5番。ぜひ、この機会にその神髄に触れていただきたいと思います。

指揮 井上道義
管弦楽 大阪フィルハーモニー交響楽団

プログラム
(1)井上道義:鏡の眼
(2)ブルックナー:交響曲 第5番

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