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巨匠バレンボイムの円熟した名演。

日時 2016年2月3日(水) 19:00開演
会場 フェスティバルホール
出演
管弦楽:
シュターツカペレ・ベルリン ~ベルリン国立歌劇場管弦楽団~
Staatskapelle Berlin
指揮・ピアノ:
ダニエル・バレンボイム
Daniel Barenboim
演奏曲目
ソリスト:ダニエル・バレンボイム(ピアノ)
モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466
W.A.Mozart: Piano Concerto No.20 in D minor K.466
モーツァルト:ピアノソナタ第10番 K330 第2楽章 アンダンテ・カンタービレより(アンコール)
ブルックナー:交響曲第3番 ニ短調 『ワーグナー』 WAB103 (※1)
Bruckner: Symphony No.3 in D minor WAB103
※1)エーザー版(1877)

私が初めてバレンボイムの演奏に接したのは、小学6年の秋。
当時通っていたピアノ教室で毎年恒例となっていたクリスマスの連弾発表会。
この年に先生から指定された曲が、モーツァルトピアノ協奏曲第26番「戴冠式」第1楽章だった。
もちろん弾くのも聴くのも初めて!
これをきっかけに購入したカセットテープ(!)が、バレンボイム&イギリス室内管弦楽団盤だった。
若々しい才能溢れるバレンボイムの弾き振りに聴き惚れてしまい、以後バレンボイムの録音に接する機会が増えた。

あれから30年あまり。
多くのバレンボイムのCDやDVDを拝見してきた。
特にブルックナーやモーツァルトの演奏は、他の追随を許さない存在だ。
しかし、なかなか実演に接する機会は得られなかった。
この30年間にも何度か来日しているはずなのだが、若い頃はチケット代が高嶺の花で手が届かず、就職してからは日が合わなかったこともある。
そして今回、モーツアルトピアノ協奏曲第20番とブルックナー第3番というプログラムで、大阪でもフェスティバルホールで1日公演が実現した。
東京ではブルックナーチクルス(交響曲全曲演奏)が行われるようで羨ましいが、大阪でもバレンボイムの演奏に接することが出来るのは望外の喜びだ。
この機会を逃すと、次がある保証はどこにもない。
昨年チケット一般発売が行われたその日にネットで座席を確保。
当日は有給休暇のつもりでいたら、ちょうど平日ウォークの1ヶ月前下見が迫っていることもあり、夕方までは下見、それから大阪へ向かうことにした。

当日、平日ウォーク下見がほぼ予定通りのペースで終わる。
東へ向かい、阪神梅田からドーチカを通り抜け中之島へ。
夕食をどこで頂こうか迷っていたら、フェスティバルホール界隈に有名なラーメン屋があるのを思い出す。
「世界一暇なラーメン屋」という妙な名前ではあるが、名前とは裏腹によく繁盛したお店。
魚介の風味が効いたラーメンを味わい、いよいよフェスティバルホールに足を踏み入れる。

建て替え後のフェスティバルホールに入るのは初めて。
建替え前は、安室奈美恵さんのコンサートを嫁と見に来たのが唯一だったような気がする。
伝統の赤絨毯が敷かれた階段を上ると、既に多くの客が入場しようと急いでいる。
荷物をクロークに預け、身軽になってチケットを見せて入場。
1500円の公式パンフレットも当然購入。
ブルックナー交響曲各番の説明も詳しく、購入した甲斐がある。

3階席の座席を確認し、ホワイエに戻り赤ワインを頂こう。
シンフォニーホールのホワイエに比べると購入カウンターが広いので、多くの客が並んでもスムーズに進む。
立席テーブルで中之島の夜景を窓から眺めつつ、ほろ酔い気分に染まる。

席に戻り、いよいよ開演。
舞台左側からバレンボイムが登場する姿を見るだけで感無量。
舞台中央のピアノに腰掛け、ピアノ独奏が始まるまではタクトを取り続ける。
思った以上に芳醇な演奏と、一糸乱れぬオケの技量に感心するばかり。
バレンボイムのピアノは時々ミスタッチも見受けられるが、円熟味極まる表現の前には些細なことだ。
カデンツァも事も無げに駆け抜けるのはさすがとしか言いようが無い。

終了後、一般参賀を経てアンコール。
モーツァルトピアノソナタ第10番第2楽章とのこと。

アンコールが終わると、20分間の中休み。
再びホワイエに向かい、今度は白ワイン。

そしてお待ちかねのブルックナー第3番。
第4番以降に比べると実演の機会は少ない曲だ。
バレンボイムの全曲CD(ベルリンフィル盤)は聴いたことがあるが、今回の演奏は長年率いてきたオーケストラということもありバレンボイムの意図するところをオケが余すところ無く表現しているのが分かる。
ノヴァーク版ではなく初稿の面影が残るエーザー版を選んだからか、ワーグナーも得意とするバレンボイムの骨太な表現がより輪郭を太くして聴衆に迫ってくる。
まさに至福の時間。お金と時間さえあれば、東京で全曲聴きたくなる衝動にさえ駆られてしまう。
終演後は私も思わず「ブラボー!」と叫んでしまいたくなるほどの興奮が冷めやらない。
何度か一般参賀する度に、大きな拍手を送ったことだ。

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