酔いつぶれる女性。
昨日は、上司の転勤に伴う送別会。
S特急も走るくらいの時間まで呑み、最寄駅に降り立つ。
ホームの階段付近に目をやると、柵付近にうずくまりスーパーの買物袋の口を顔に近づけている女性の姿。
しばらく体勢を変えずそのままなのが気になり、声を掛ける。
酩酊しているようで言葉は途切れがちだが、意識はしっかりとしている。
近くのベンチに座った方が楽ですよと案内し、一旦地下道をくぐる。
しばらくして上りホームから下りホームを眺めると、件の女性はベンチに横たわり眠り始めていた。
このまま居眠りされては困る。2本後の最終電車が出発すると、駅の照明も落ちてしまうのだ。
もう一度地下道をくぐり熟睡している女性を起こし、間もなく駅の営業が終わる事を伝えると、
「何とか歩いて帰れそうです」と答える声は先ほどよりも少し力がこもっていた。
改札口まで案内し無事歩く事が出来そうだと判断。
駅前で見送った時の様子だと、無事帰宅出来そうだ。
恐らくあの女性、次の日に目が覚めたらこの夜の事はすっかり忘れているだろうが、私にとっては印象的な夜の風景であった。
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